TJ shapersシリーズなどを作る話題のスノーボードファクトリーHT CRAFTに先日訪問しててきました。
今回予定のコラボアイテム JAU × OG shape もここで作られます。
ここ最近はTJ西田洋介さんや高橋真吾さんらも集結している話題の場所ということだけあって、かなり面白いものをいろいろと拝見させていただきました。
TENJIN BANKED SLALOMでは高橋真吾さんがHT CRAFT製のフラットキャンバーの板でしっかりと結果を残さているのも、HT CRAFT製の板がいかに良いかというのもうなずけます。
HT CRAFT でスノーボードが作られ始めたのは17年前だそうで堀田さんご夫婦が自分たちの乗る板を作りたいと思ったことがきっかけで始まったのだとか。
もともと家具を作る会社で、プレス機や木の知識もあったし、最初の1本から以外といいのができていたようで、そこから作り続けてかれこれもう17年。
西田洋介さんが初めて来た時には既に10年くらい自分たちや子供達や周りの友達の分を何本も作っていたそう。
洋介さんもそれまで自分達で板を作ったり、作っているところをいろいろ見たりもしてきたけど、これはもうHTしかないでしょといった感じだったようです。
そのHT craftの高い技術とプロスノーボーダー達の豊富な経験がここで合わさって、素晴らしい板が生まれています。
シェイパーのお三方は、左から高橋真吾さん、西田洋介さん、大江ノブくん↑
オフシーズンのその姿はプロスノーボーダーではなく3人とも完全にスノーボード職人。
そして今回の目的、JAU × OG SHAPE (大江信行シェイプ) のサンプル作りに参加させていただきました。
HTのグラスファイバーには生グラスと呼ばれるしなやかな布のグラスファイバーが使われていて、それを使っているところはあまりないようで、GENTEMSITCKでも生グラスは上位機種のウチヤマ製くらいで他メーカーでもほとんど使用していないそう。普通は加工が楽な硬化グラス板を使用しているようです。
今回のOG SHAPEではグラスファイバーに直接色を入れる工法を用いる予定で、大江氏とレジンカラーの色をサンプルで試行錯誤しながらとても良い色に。
いろいろな工程を経て
OG SHAPE専用の型で一晩プレスしていただいて今回の訪問はこれにて終了。
その後カットなどの各作業工程を済ませていただいた後、完成という流れです。
厳選された素材、シェイパー達による作業、HT独自の工法など、ここではご紹介できない内容もありますが、こだわりもすさまじく、日本の良き職人魂が見えました。
ちゃんと顔が見えるプロのシェイパーの仕事や経験を尊重し、作り手の思いや繋がりを大切にすることは、そこからまたカルチャーが生まれ、人の繋がりが広がっていき、所有する本人もゆくゆくの満足度が全然変わってくるのではないかと思います。