GENTEMSTICK スノーボードプレチューン内容

お問い合わせの多かった、当店でお買い上げのGENTEMSTICKに施させていただいているプレチューンについてご説明させていただきたいと思います。

まずはメーカーから届いた板にキズやエッジの曲がりなどがないか、細かくチェックします。
もちろん、ここでお客様にお渡しできないようなキズなどが見つかった場合、メーカーに送り返すことも稀にあります。

メーカーから届いたままの板には下写真↓のようにエッジに樹脂のコーティング剤が付いています。
製造工場によって樹脂の素材、付き具合は違うのですが、何もせずにそのまま滑ってしまうとかなりの抵抗になるどころか、シーズン中ずっと取れずに引っかかった状態になってしまうこともあります。

↓エッジの角が取れないように、専用の道具とサンドペーパーを使って慎重に樹脂を剥がしエッジを研磨します。この時、中国産の板だとコーティング剤の下に輸送が原因でサビが入ってしまっていることがよくあるのですが、その場合はサビを取りながら研磨します。

研磨後は樹脂の削りカスなどが付着してしまうのでリムーバーでエッジ付近をクリーニング↓

そして、プレチューンで最も重要な処理であるエッジダリング↓
ノーズテールの使わないエッジを安全の為に丸めるのが通常のダリングですが、当店ではダリング位置からエッジの立ったところまでをよりスムーズに、機種によってダリングの位置も変えています。
アルペンデモボードのようなカービングだけの板ならば有効エッジ内の端から端までしっかりと立てるのかもしれないですが、スノーサーフ的なライディングをするのであれば話は変わってきます。
ダリングの始まる位置や、度合いを絶妙に調整しながら、スノーサーフライディングをイメージしながら滑らかに処理させていただいています。

ダリングはファイル↑だけでなく、サンドペーパー↓なども駆使して行っています。

ダリング後は削った鉄粉を挟み込んだりしないよう、掃除機で念入りに掃除します。

次にワックスの浸透がよくなるように、ソール全体をコンディショニングペーパーで薄くハンドサンディング↓

ハンドサンディングすれば、ソールの粉が出てしまうのですが、こちらも更にクリーニング↓
国産の板は綺麗にクリーニングされて納品されているのでそうでもないのですが、中国産はかなりソールが汚いです。下写真↓は国産の板なのでハンドサンディングした削りカスだけが取れますが、中国産はこれの10倍以上の汚れや削りカスが付きます。もちろん、それも綺麗になるまでクリーニングしていきます。

クリーニング後は最終工程、アイロンワクシング。

普段ご自分でワックスを入れられるお客様にはKASHIWAXのKWX-1という柔らかく浸透性の高いワックスをアイロンを使いそのまま入れさせていただいています。

普段ご自分であまりワックスを入れられないお客様には、まずKASHIWAXで特別に制作していただいた浸透性と定着性がアップする生塗りワックスを生塗り↓

その後、上から、万能ワックスKASHIWAX×JAUのコラボワックスをアイロンワクシングさせていただいています。

このワックスを塗っておくと、シーズン中のきれいな雪(-15℃まで)であれば、滑る度にブラッシングしていただくだけでかなりの日数を滑走していただけると思います。

ご希望の方にはワックスを剥がしてブラッシングもしてお届けしていますが、ワックスを剥がしてしまうと表面の酸化が進んでしまうので、できれば滑る直前にご自分でスクレイパーでワックスを剥がしてブラッシングしていただくのがベストです。

ほとんどの方には剥がしていない厚塗り状態↓でお渡ししています。

その後、トップシートに付いたワックスなども綺麗にしてから袋詰め↓

これでプレチューンの一連の作業は終わり、お客様の元へ引き渡しさせていただいています。

これ以外にもオプションでKOSSYMIXなど他のワックスチューンやフルエッジチューンを施させていただくこともあります。

このような工程で1本1本丁寧に仕上げていきます。

なかなか時間のかかる作業ですのでお待たせすることも多々あるとは思うのですがご理解ご了承いただければ幸いです。

もし何か分からないことやご質問等ありましたらいつでも担当の門口(モングチ)までいつでもご連絡下さい。